ASD(自閉スペクトラム障害・アスペルガー症候群)セルフテスト

”私はHSP?それともASD?”と悩んでいる方は、HSPとASDの違いについて記した、ページの下半分にある注意書きに考慮しながらテストをやってみてください。ただ、参考程度にとどめ、正式な診断には、必ず医療機関を受診することをおすすめします。

以下の14問の質問において、次の中から自分に最も適当な答えを選んで下さい。

問1 : 他の人と話をしている時に、他の人が感じていることを理解するのは難しい
問2 : 他の人が気にしないような普通の感触のものが肌に触れると、とても不快になることがある
問3 : 集団で働いたり、活動をしたりすることはとても難しい
問4 : 他の人が自分に期待したリ、望んでいることを理解するのは難しい
問5 : 社交的な場面で、どのように振る舞えばよいのか分からないことがよくある
問6 : 他の人と雑談やおしゃべりをすることができる
問7 : 自分の感覚にあっとうされてしまう時は、落ち着くために一人になる必要がある
問8 : どのように友達を作るのかや、人と社交的に付き合うのかは、自分にとって謎である
問9 : 誰かと話をしている時に、自分が話をする番なのか、話を聞く番なのかが分からないことが多い
問10 : 煩わしい音(掃除機の音、人の大声や過度なおしゃべりなど)をさえぎるため、両耳をふさがないといけないことが時々ある
問11 : 他の人と話をしている時に、相手の表情を読んだり、手や身体の仕草の意味を理解することがとても難しいことがある
問12 : 全体像よりも細部に注目する
問13 : 言葉通りに受け取りすぎて、他の人が意図していることに気がつかないことが多い
問14 : 突然、(物事が)自分の思い通りのやり方でなくなると、非常に動揺してしまう

成人期のASDの自己記入式症状チェックリスト(RAADS-14 日本語版)

※このセルフチェックには、HSPの特徴と間違われやすい項目が多くあります。以下の点を十分に考慮した上で質問に答えてみてください。

  • 「1. 他の人と話をしている時に、他の人が感じていることを理解するのは難しい」― HSPは、初対面の人や、刺激の強い状況で会話する時に、相手の気持ちや話している内容を読み取りづらくなるかもしれません。もしあなたが、慣れている相手や、落ち着いた環境なら、相手の気持ちを感じ取るのが上手だと思うのであれば、この項目はあてはまりません。
  • 「2. 他の人が気にしないような普通の感触のものが肌に触れると、とても不快になることがある」― ”普通の感触“という言葉に注目してください。HSPは襟元のタグや、服についた砂などが苦手な場合が多いですが、HSP以外にもこういった感触が好きでない人たちは多くいます。発達障害がある場合は、特定のことに敏感でも、別のことに対しては感覚が鈍かったり、刺激がほしくて体をたたきたくなるような場合もあります。両者の違いは、すべてのことに対して敏感か?それとも特定のことに対してか? です。
  • 「3. 集団で働いたり、活動をしたりすることはとても難しい」― もしあなたが集団行動が好きではなかったり、集団の中では自分の良い面を発揮できなかったとしても、集団に合わそうと思えば合わすことができる(後でどっと疲れたとしても)、環境に慣れてきたら、むしろ周囲のサインを他人より良く読むことができる場合は、この項目にはあてはまらないかもしれません。
  • 「質問項目4・5・6」は、緊張したり、刺激の強い環境ではそうだとしても、知っている人や慣れた環境でそうでなければ、これらの項目はあてはまらないでしょう。
  • 「7. 自分の感覚にあっとうされてしまう時は、落ち着くために一人になる必要がある」― あなたがこの項目をHSPであるためと確信する場合は、「現在も過去も、あてはまらない」で採点してみてください。
  • 「8. どのように友達を作るのかや、人と社交的に付き合うのかは、自分にとって謎である」― ”謎”という言葉に注目してください。もしあなたが友達作りや人付き合いが上手でなかったとしても、上手な人がどのようにそうしているのかを理解できている場合は、この項目はあてはまらないかもしれません(例えば、彼はいつも笑顔で話しかけるから、彼女は人に共感するのが上手だから、など)。
  • 「10.煩わしい音(掃除機の音、人の大声や過度なおしゃべりなど)をさえぎるため、両耳をふさがないといけないことが時々ある」― 煩わしい音が苦手でも、状況によっては、相手の気持ちや自分の立場を考えて我慢できる場合は、この項目にあてはまらないかもしれません。
  • 「11.他の人と話をしている時に、相手の表情を読んだり、手や身体の仕草の意味を理解することがとても難しいことがある」― 緊張したり、刺激の強い環境ではそうだとしても、知っている人や慣れた環境でそうでなければ、この項目はあてはまらないでしょう。

ASDとHSPの違いでポイントとなるのは、”どの場面でもそうか?”それとも”神経の高ぶる刺激の強い場面でそうなるか?(=HSPの特徴)”です。

※このリストはあくまで目安です。正式な診断のためには、必ず医療機関を受診してください。